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IANTDトレーニング哲学

IANTDトレーニング哲学

IANTDは、たった1つの事故に見舞われるよりも、安全性や用意周到であること、惜しみないトレーニングを望むことの方を重要視する。
IANTDは、知識と経験の豊富なダイバーの育成に全身全霊を注いでる。そのどちらも、胸の躍るような上級・テクニカルダイビングの世界を充分に味わうことのできる、有能で自信にあふれ、なおかつリラックスしたダイバーを育成する為の鍵となるものである。

  1. 知識と理解は、言うまでも無く、個人がいかなる努力を払うときにも支えとなる鍵に当たる。ダイビングでは知識・理解の両者と安全性は同等の物とみなされる。

    • IANTDのコースで使用されるどの教材も、上級やテクニカルダイビングの生徒からすでに認定されたダイバーまでもが綿密でより深い知識を得ることができるようにデザインされている。そしてその知識が自信を増やすことと、安全なダイビングの楽しみとリスクを引起こす要素への理解を築く助けとなるのである。

    • 完全な知識の習得を保証するために、IANTDではプログラム内で扱われる内容を全てカバーすることが要求されている。

  2. スキル(技能)とストレス管理は、安全なダイブの実行のため、また万一水中で精神的ストレスに否応なしにさらされるような状況から生き残る為の能力を培うためにも最も重要な要素である。

    • IANTDのプログラムはどれも卓越した水中でのスキルを備え持った、常に水中でリラックスした状態を保てるダイバーを育てることができるようにデザインされている。このレベルまで到達させるために、スキルが教えられ、練習がそこへ合併され、それによってダイバー自身が持つ最大限の可能性に気づかせることができるのでである。このトレーニング方法により築き上げられた自信は、自信の持てる、自分でも信頼できるダイバーになることができるという、いわば報いが帰って来ることになる。

    • バルブまできちんと手が届いて実際に操作できるか、そしてレギュレーターのスイッチ(交換)も操作できるかどうかの点で自信を持つようにするため、バルブの閉鎖やレギュレーターのスイッチによる呼吸ガス関連のトラブルのシミュレーションを始めとした機材に慣れるための練習は全てカリキュラムに含まれている。始めの数回は多くの人が困難を覚えるもので、それでも確かにこの機材の位置調整は技能の向上に必要なのである。これによっていつか命拾いするかも知れず、またこれは誰もが自信を持ってできなければならないスキルである。この種の自信はデモンストレーションと練習の成せる賜物なのである。

  3. 現実のダイビングにおける緊急時を再現するために、プログラムにはストレス管理エクササイズが組み込まれている。この目的は、反応に対する自覚と後々の為に似通った経験をさせて頭に焼き付けておくことにある。例えを言うなれば、指定された距離にいるバディの所まで息継ぎなしで泳いだ後、ガスの共有を開始し、そしてそれから決められた時間内泳ぎ続けることが挙げられる。人によってはこれがフィットネスかもしくは嫌がらせの練習の様にしか思えないかも知れない。しかし実際は、自信を作り、そして精神力を養うエクササイズなのである。これはいざという時にいきなり挑戦しなければならない代わりに、リハーサル的に緊急時の対応を再現することができ、それによって精神的なスタミナの強化を計るものとなる。この場合の距離は、ある人が同じよいうに泳いでくるであろう仲間のダイバーの所へと泳いで行く距離であり、そして互いの必要な事を伝え、ガスの共有を実行する際に受けるストレスとほぼ同じである。決められた時間内の水泳は、酸素消費量を通常時の割合にキープさせる為に、普通に泳いでいる間中そのペースを維持する間の反応を教え込ませるためにデザインされている。

  4. IANTDは、自信と手際の良さは水中で訓練すればするほど向上するものだと信じている。どのプログラムも指定された回数以上のダイブを指定された時間以上のボトムタイムでこなさなければならない。IANTDはこの要素をダイバートレーニングに取り入れた最初の団体である。

  5. IANTDは基本的なサバイバルスキルというのは、体が自動的に反射するようになるまで練習に練習を重ねなければならないと信じている。

  6. IANTDのプログラム中にあるスキル開発のパートには、いくらか部分的に重なる部分が多くあることも認めており、その部分については別のコースでまたもう一度やり直すという必要は必ずしもなく既に出来ていれば次のコースの同パートへと還元される。

  7. IANTDは経験を重視しており、あるレベルの認定の際にその経験に沿った免除してもよい項目の基準をも設けている。同時に我々は経験が必ずしも知識や実際の手際の良さと同等のものとは限らないことも実感している。経験・知識・実際の技能の、いわば「密接な結合」を実現させてやるには、全てのダイバーは既に認定されているであろうレベル相当での必修のスキルと知識があることを、もう一歩高いレベルの認定証を受け取る前までに証明(デモンストレーション)する必要がある。

  8. IANTDは、インストラクターは常に我々の模範であるべきだと信じている。これを実行するには、インストラクターは常に水中で生徒のダイブの監督をしていなければならず、水中での安全性を保つ要素をさらに生徒に与えながらも、全般において良いダイビングの技能をデモンストレーションしなければならない。同時に、生徒がインストラクターに頼りっぱなしでいないように気をつけなければならず、なおかつ生徒には自信を付けてやらなければならない。

  9. IANTDは経験を重視しており、あるレベルの認定の際にその経験に沿った免除してもよい項目の基準をも設けている。同時に我々は経験が必ずしも知識や実際の手際の良さと同等のものとは限らないことも実感している。経験・知識・実際の技能の、いわば「密接な結合」を実現させてやるには、全てのダイバーは既に認定されているであろうレベル相当での必修のスキルと知識があることを、もう一歩高いレベルの認定証を受け取る前までに証明(デモンストレーション)する必要がある。アシスタントの使用は認められているが、これは生徒・インストラクター共に水中にいる時のみに限られる。これには理由が三つあり、第一にインストラクターが生徒を評価する必要があること、第二にインストラクターはダイバーを観察する点でより高い経験を持っていること、そして第三に責任問題の面で、IANTDはトレーニングダイブ時にインストラクターがいないということ自体が無責任な行動だとみなす、ということである。

  10. IANTDでは、生徒が新たな深度、またはそれよりも深い深度へ潜る際に同伴していること、そして現クラスで決められた深度をよりも深い深度へ潜りたくなるような興味をそそらせないようにすることに関して、各インストラクターが責任を持って行うことを要求している。

  11. IANTDは、ダイビングはリスクの伴う行為だと信じており、そのためにダイバーは常にリスクの存在を気にとめておかなければならない。

    ダイビングの仕方が進歩すればするほど、ダイバーが潜る際に要求される安全性のレベルも向上しなければならない。加えて、基準の上で最小限のスキルと理論は各インストラクターにとって別のIANTDインストラクターからのプログラムから移ってきたダイバーを引き続き教育を高めていってやる為の保証となるものである。

  12. IANTDでは与えるレベルのダイビングを安全に行ってもらうための理論がきちんとカバーされていることを保証するため、コースでは標準と定められたテキストならびに/もしくはBOA(理事会)に提出・認可された、標準と同等と認められたテキストの使用が義務づけられている。

  13. ケーブダイビングにおいては、NSS/CDSとNACDのテキストをIANTDの標準と同等のものと扱っている。実際、 IANTD ケーブダイビングマニュアルならびにステューデント・ワークブックではこれらの本と同時に補助教材として使用することを勧めている。

  14. プログラムの終了の際に、IANTDでは知識の習得度を計る唯一の方法として、筆記試験に合格することが要求されている。

  15. IANTDでは、インストラクターのアシスタントがインストラクターのレベルへステップアップさせるための、リーダーシップ・監督のレベルでの評価がある。


IANTDはしっかりしたトレーニングを通して自信・適性・知識を身に付けることが、いざという時に一見不可能に見える状況をも可能に変えることができると確信している。