近年はグローバル化などの流れやインバウンドなどの影響で、外国人観光客の数が増えています。海外から来る人が増えていますが、国際結婚をする人の割合はどうなっているのでしょうか。
日本の国際結婚のイメージでは、男性が外国人と結ばれるケースが多い印象がありますね。
そこで今回は、国際結婚をする日本人男性の割合やどこの国が多いのかを調査します。
国際結婚をする日本人男性の割合は?なぜ多い?
外国人と結婚する国際結婚はグローバルなイメージがあり、他の文化を知る機会でもあることから、憧れなどを持っている人も多いのではないでしょうか。日本人男性が外国人と結婚しているイメージがありますが、実際の割合などはどうなっているのか気になりますよね。
一昔前は国際結婚をする人も多かったようですが、2020年時点の調査では約3%以下にまで減少しています。ただ、女性が国際結婚をする割合は1.5%と、さらに低い数字になっているようです。
では、男女比で割合を比べたとき、なぜ日本人男性の方が多いのでしょうか。
日本人男性の性格
日本人は控えめで礼儀正しい人という印象があり、そのことが国際結婚にも影響を与えているのではないでしょうか。
イメージ的には外国人は積極的で、ガツガツ来る人が魅力的と考えている人が多いと思います。しかし、誰しもがそういったアグレッシブな男性が好みという訳ではなく、日本人のように落ち着いていて、丁寧な人が好きということも少なくありません。
また、日本人男性のような性格は、周囲にはいないタイプで新鮮味があることも好まれるポイントの1つかもしれなく、内面が評価されているので割合が高いのかもしれないですね。
収入
国際結婚をする日本人男性が多いのは、収入などが関係しているのではないでしょうか。
日本は世界でも経済発展している先進国というイメージがあり、物価もアメリカやヨーロッパなどと比較しても安いです。
また、日本人男性は収入が安定しており、周辺のアジア諸国よりも年収などは高いと思われます。そのため、出稼ぎや留学などで来日した女性は経済力や物価の安さなどを考えて、日本人男性と国際結婚するのではないでしょうか。
結婚はお金だけではないとされていますが、経済力も重要なことなので高く評価されているのかもしれません。
国際結婚をする相手はどこの国が多い?
過去に行なわれたアンケートでは、日本人男性は国際結婚の相手としてアメリカやイタリア、イギリス、ロシア、フランスなどといった欧米系の女性が良いと答えているようです。欧米女性が良いと答えているのは、アメリカに憧れていることや英語を話したいといったことが理由になっています。
しかし、実際に日本人男性が国際結婚した相手は中国、フィリピン、韓国といったアジア圏内の女性が多いです。では、なぜ国際結婚をする日本人男性は、中国、フィリピン、韓国出身の女性が多いのでしょうか。
出会いの数
日本人男性が中国、フィリピン、韓国の女性と国際結婚する割合が多いのは出会いの数が多いからではないでしょうか。
中国やフィリピン、韓国は日本から近く、来日する人も多いです。しかし、アメリカやヨーロッパは日本から遠く離れています。そのため、単純に出会いの数が多いことが中国、フィリピン、韓国の女性と国際結婚する割合が多いことに繋がっているのではないでしょうか。
ただ、近年は欧米諸国から来日する人も増えてきているので、割合も変化しているかもしれないですね。
コンプレックス
日本人男性はアジア諸国で人気が高いことは知られていますが、実は欧米諸国でも好まれているとされています。しかし、日本人男性が欧米諸国の女性と国際結婚する割合が低いのは、白人などに対するコンプレックスがあるからではないでしょうか。
日本人は世界的に見ると、体が小さく、欧米諸国の男性と比較すると幼く見えてしまいます。また、欧米諸国の女性も身長が高く、日本人男性よりも大きいことが多いです。
そのため、身長差などといったコンプレックスがあるため、体型が近い中国などの女性と国際結婚するのではないでしょうか。
言葉の問題
日本人男性がアメリカやヨーロッパの女性と結婚せず、中国などのアジア諸国の方と結ばれるのは、言葉の問題が大きいからではないでしょうか。
韓国、フィリピンから来た人は日本文化への理解もあり、積極的に日本語を習得したり、カタコトでも話したりできる人が多いです。一方で、欧米諸国の方は世界共通言語である英語を使うことが多く、それに対応できていない日本人ではコミュニケーションが上手く取れません。
そのため、日本人男性は言葉の問題が比較的ないフィリピンや韓国の女性と国際結婚をするのではないでしょうか。
結婚相手の性格
外国人の人は日本人に比べると性格がキツイと言われています。しかし、アジア圏内の女性は欧米諸国の方と比べるとそこまでではないと言われていますね。
そのため、日本人男性が中国などの女性と国際結婚をするのは性格面で相性が良いからではないでしょうか。
結婚後は長い間、一緒に過ごすことが多いので性格の相性というのは必ず重要になってきます。
また、日本人男性は自分を立ててくれる女性が良いと思っている人も少なくないので、そういったことができるアジア圏内の女性を選んでいるのではないでしょうか。
国際結婚をする人が減っている理由は?
日本国内では、国際結婚をする割合が2006年をピークに低下していると言われています。グローバル化の流れが来ている中で、なぜ国際結婚をする人が減っているのでしょうか。
国際結婚をする人が減少しているのには、様々な理由があるとされています。
取り締まりの強化
2000年代は国際結婚をする人が多くいましたが、2005年に入管法が改正されました。また、貧しい国に住む人が日本人と結婚し、永住権を取得した後に離婚するという偽装結婚が横行したそうです。
それに伴い、様々な法律が厳しくなり、国際結婚をする人が減っていったのではないでしょうか。
価値観などの違い
日本人と外国人では文化や考え方に大きな違いがあります。
特に、日本には日本人ですらまどろっこしいと思うようなしきたりなどがあり、それに外国人が馴染むにはかなり苦労するのではないでしょうか。
また、同じ日本人であっても1人1人の考えは違いますし、外国人の場合はもっと異なります。そのため、お互い異なる文化、考え方を持っているので結婚することに消極的なのかもしれないですね。
まとめ
今回は国際結婚をする日本人男性の割合やどこの国が多いのかを調査しました。
国際結婚をする割合は男性の方が高く、アジア圏内の女性と結ばれることが多いようですね。しかし、近年は晩婚化や1人を楽しむことを好む人が増えてきているので、全体の割合が減少しています。
ただ、違う文化の人と交流することは新しい発見にもなるので、積極的に会話などをしてみてもいいのではないでしょうか。